こんにちは。こんばんわ。
one@お酒辞めました です。
血圧が大谷翔平の身長くらいになってしまいました。
今回はなんと「文章読解」についてお話します。
その前提として、認知心理学の延長・ブランスフォードとジョンソンの実験について、
かんたんに説明したいと思います。
ブランスフォードとジョンソンは、3つのグループに以下のような
よくわからない文章を読ませました。
その手順は全く簡単である。
まず、ものをいくつかのグループに分ける。
もちろん。ひとまとめでもよいが、それはやらなければならないものの量による。
もし設備がないためどこかよそに行かなければならない場合には、それが次の段階となる。
そうでない場合は、準備はかなりよく整ったことになる。
重要なことはやりすぎないことである。
すなわち1度に多くやりすぎるよりも少なすぎる方がよい。
この重要性はすぐにはわからないかもしれないが、めんどうなことはすぐに起こりやすいのだ。
その上失敗は高価なものにつく。
最初は、その全体の手順は複雑に思えるかもしれない。
しかし、すぐにそれは生活のほんの一部になるであろう。
近い将来この仕事の必要性がなくなるとは予想しにくいが、誰も何とも言えない。
その手順がすべて終わったあとで、ものを再びいくつかのグループに分けて整理する。
次にそれらは適当な場所にしまわれる。
結局、それらは再び使用され、その全体のサイクルは繰り返されることになる。
とにかくも、それは生活の一部である。
その後、5分ほどの妨害作業(心理学的な用語で、全く関係ない計算などをさせること)を行った後、話を再生できるかがテストされました。
グループ1 何も聞かせられずにこの文章を読んだ。
グループ2 読んだあとにタイトルが与えられた。
グループ3 タイトル「洗濯について」が与えられてから読んだ。
当然ですが、グループ1が一番成績が悪く(かわいそうですが)、グループ3が最も良かったのです。
ただ、問題は、グループ1と2の再生率は、ほぼ「変わらなかった」そうです。
ここからジョンソンとブランスフォードが導き出したのが「認知スキーマ」です。
前回の記事でも紹介しましたように、
「これはこの話だな」という意識が働いて読むと、次に何が来るかわかりやすくなります。
これを文章読解の試験に応用します。
著作権があるので、「ウォーク問」や模試などでしか練習できませんが、
ただ漠然と解き、答え合わせをするのではなく、
「この文章で筆者が伝えたいことはなにか」
「この文章で筆者は何を言いたかったのか」を
「知識として」知っておく、
ことが重要です。背景知識です。
以前独学応援オンライン自習室の一般知識の部屋で
「語彙力」の必要性を論じましたが、それに値します。
- 2020年の試験に登場した内田樹さんは
日本を代表するフランス文学者です。 - おそらく文学や西洋のことから
論点を持ってくると予想できます。 - 日本とは全く正反対の思想なので、
その対立関係を題材にしている可能性が高いです。
このように、ちょっとした知識が、
「一般知識」「文章読解」に活きてくるかもしれません。
認知心理学シリーズ、最終回は
「福本伸行『天』におけるガン牌の使い手・浅井銀次のガンと
行政書士の記憶法」
についてです。
『天 天和通りの快男児』を知らない人には
まっっっっっっっっっっっったく意味がわからないと思いますが、
楽しい記事にしていきたいと思います。
※アカギは知ってますかね…??
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