合格体験記(ひとみさん)

(令和2年度合格者・受験回数1回)

 実は私は182点でギリギリ合格したので、ずうずうしく合格体験記を書くことをためらっていた面もあるのですが、佐藤先生の動画には救われたものの一人なので、先生のお役にたちたいし、オンラインサロンの良さも知ってもらいたいのであつかましいと思いますが、かかせていただきたいと思います。

行政書士試験を受けようと思った時は試験の半年前でした。その当時は1年半後を目標にしようと思ったのですが、半年でも合格している人がいると知り、ダメ元で今年もチャレンジしてみようと気が変わりました。その理由の一つにこの試験に運の要素がわりとある事を知ったからです。半年でも可能性がないとは言えないし、1年半かけても絶対合格レベルに引き上げるのは難しい。

そこからは、勉強中心の毎日が始まります。私は正社員なのですが、比較的自分の時間の割り振りを自分で決められる環境にありました。そして私は法律の勉強は初めてだし、頭は良くないし、集中力は続かないほうです。

起床→勉強(1時間程度)→飽きたら朝食づくり→勉強→出勤のように、まとめてやらずに細切れに勉強の時間をとっていました。とりあえず暗記できない言葉をふせんに書いて机に貼っておき、通勤の間はポケットに入れてその言葉が何であるか思い出す。こんな感じでできるだけ勉強は細切れに、常に、するようにしていました。逆に勉強に疲れた時に家事をします。洗濯物を畳む時間は、頭を休めながら音楽を聴くご褒美の時間でした。夜中も目が覚めたら布団の中で携帯のアプリをといたり、YouTube佐藤先生の動画をぼんやり見たりしていました。

一人で問題を解いている頃は時効には消滅時効と取得時効の二つがあることもわからず、何故同じような事を言ってるのに結論が違うのだろうとか、わけがわかりませんでした。

債権者と債務者すら同じ言葉に見えてきて、まるで外国語の様でした。自分一人で問題を解いている時にはその思い込みにハマってしまい、そうなるとすすみません。その頃佐藤先生のスラック上のオンラインサロンに出会いました。思い返せばバカみたいな質問ですが、そこで質問するとやさしくその違いをほぐして教えてくださいました。ようやく肢別過去問の回転が始まります。

肢別過去問の良さは、程よい厚みと1問1答基礎から中級クラスの問題を網羅している事で、暗記するまでやりこむ教材としてはベストだと思います。私は、試験までに11周程度でした。

1~3周はただただ砂漠の水まき、進めど進めど次の問題は初めて聞くような話で解きすすめるのに必死でした。4~8周はだいぶ楽になってきます。その頃は9月頃でしたが、私は慢心していました。その当時、市販の本の模試やレック等の模試を受けて160~170程度とれるようになってきたので、このペースで行けば合格できるのではとおごっていました。レックの模試がそんな私を叩きのめしてくれました。もう、思い出す事も出来ないくらいの点の悪さですが、9月10月頃なのに106とか122とか、たしかその位の低得点をたたき出してしまったのです。

行政書士試験は私の中で何より優先度が高く、試験までやり遂げようと思っていた気持ちが折れます。こんなに周囲にも迷惑をかけて、犠牲にしても今年はもう確実に届かないのであれば目標は来年にしてもいいのではないか、そんなやるせない気持ちになりました。大変ご迷惑だったとは思いますが、あんまりにも心が持たなかったので、佐藤先生に個人的に私の状況を相談してしまったのです。先生はやさしく励ましてくれて、「ボーダーライン上にいるからまだあきらめるのはもったいない」とアドバイスくださいました。スラックで知り合った仲間からも励ましの言葉をいただき「初年度のラスト1~2か月はまだ大きく伸びる可能性がある」その言葉で、今年もまだ可能性があるのであれば頑張ろうと気持ちを入れ替えることができました。

今思い返せば、当時の肢別過去問の解き方が悪かった、8周くらいになると○×だけではだめなのに○×のみで素通りするような解き方をしていました。うまく言えませんが、言葉を覚えたり、何と比較してどう違うかを説明できるようになれるような勉強法が必要だったのです。そこにきて、逆に肢別過去問以外の教材を強化し始めました(正直これは遅いです、人には勧められません)他の問題をといていくうちに、問題が言いたいことがわかってきました。その状態で肢別過去問を解くと、今までと見え方が違うのです。ああここにこんな大事な言葉が入っていたのに私は○×だけしか見ていなかったのだな、とようやく気が付きます。そこからは最後の11周まで、肢別過去問を解く時間はとてもゆっくりのペースでした。言葉をふせんにうつしながら、です。

本試験の頃の自分の実力はやっぱりボーダーラインにいたと思いますし、結果は182点でやっぱりボーダーラインすれすれです。確実に合格したい人に私の話は参考にはならないかもしれません。ですが、もう間に合わないと気持ちが折れそうになっても、最後まであきらめなければ滑り込む可能性はあります。一人では成し遂げられなかった、佐藤先生やスラック上のオンラインサロンでいただいた良いアドバイスに支えられてなんとか走りぬく事ができました。

試験前になれば、私と同じような人がやっぱりいらっしゃるのではないかと思います。その時には私もオンラインサロン上でそんな方の支えになりたいし、佐藤先生のおかげで行政書士試験合格できたと思っているので役に立って恩返しをしたい。このまとめサイトの作成に関わったのはそんな気持ちからです。心よりの感謝を先生と同期の仲間に。祝福を受験生にお届けしたいです。

 ひとみさんの事務所サイト:行政書士しあわせ事務所

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